レクチンフリー|マイクロバイオーム|アーユルヴェーダについて
レクチンフリー|マイクロバイオーム|アーユルヴェーダとは
レクチンフリーとは
近年「グルテンフリー」という言葉や食材を見聞きするようになったと思います。グルテンは「レクチン物質」の一部にしか過ぎません。「レクチン」とは基本的に植物が自らを敵から守るため(絶滅せずに子孫を残せるよう)、種や皮に自分を食べる相手の(哺乳類であれば)腸壁を傷つけて何かしらの炎症を起こして弱らせる・あるいは経験的に食べないように仕向ける物質として含まれています。(詳しくはBODY MIND SPIRIT代表 渡邊愛子のブログ「ウェルビーイングへの道」に記載されています)
簡単に言うと「レクチンフリー食材」とは、腸壁を傷つけず、腸内の善玉菌が好む食品です。善玉菌が優位な腸内環境を保つことによって、心身に様々なプラスの働きをしてもらえる状態を維持できるのです。
「フリー」という言葉が示すようにレクチンを「ゼロ」にすることは難しいと思いますが、<腸壁を溶かして穴をあけてしまう食品><悪玉菌を増やしてしまう食品><腸内細菌を死滅させてしまう薬品(農薬、抗生物質、防腐剤などの食品添加物)>が分かっていれば積極的に食べたりせず、選べる時は無農薬のものを、レクチンフリーの食材を積極的に摂り入れることによって「低レクチン」な食生活を送っていくことがお薦めです。
※レクチンフリーの主な食材はこちらのブログ記事で紹介しています。詳しくは書籍「食のパラドックス」をご参照下さい。
※Cookpadにもレクチンフリー・低レクチン食のレシピを作り貯めて来ました!【2020/12/24現在レシピ数87】(こちらをクリック)
マイクロバイオームとは


マイクロバイオームとは「微生物叢」のことで、よく知られている腸内細菌だけでなく、皮膚や鼻腔・口腔・膣(私たちは母親の産道を通る時に最初のマイクロバイオームを獲得します)などに生息して様々な働きをしている微生物を総称したものです。
食事内容とプレバイオティクス/プロバイオティクス(詳しくはこちらをクリック)などで腸内環境を善玉菌優位の状態に保つこと、皮膚常在菌を大事にすること、鼻うがい(鼻洗浄)や殺菌し過ぎない念入りな歯磨きで鼻腔内・口腔内も善玉菌優位に保つことは、全身の健康と幸福感(※)を保つ上で非常に重要です。
(※幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの90%が腸内で作られているという「脳腸相関」の研究も進んでいるようです)
アーユルヴェーダとは


アーユルヴェーダは、インド・スリランカで生まれた世界最古の伝統医学で5千年以上の歴史をもちます。
サンスクリット語の「アーユス」(生命、寿命)と「ヴェーダ」(真理、科学)のふたつの言葉からなり、「生命科学」を意味しています。生命科学とは、人が生まれてから死ぬまでの人生で、心身ともに健康で幸せに暮らしくための叡智です。
そこには、食事法(医食同源)や健康法(瞑想、ヨガ、オイルマッサージ)といった日常で役立つ実践的な教えから、私たちの周りに広がる自然界や宇宙との繋がりを意識して、生命の全体性が語られる哲学的な教えまでが含まれます。
アーユルヴェーダにおいて「健康」とは心身に何の不安もなく、穏やかで、調和がとれた幸せな状態からなるといわれています。
そして症状を取り除くだけの対処療法ではなく、その症状の原因、背後にある生活習慣や食事、根本的な性格や性質といった「全体性」をみて、BODY-MIND-SPIRITのすべてを整えていきます。それにより、病気を予防して健康な心身が育くまれていくことになります。



アーユルヴェーダでは、万物にはヴァータ・ピッタ・カパという3つのエネルギー(ドーシャ)が働いているといわれています。
ヴァータは風のエネルギー、
ピッタは火のエネルギー、
カパは水・土のエネルギーを象徴します。
人も、生まれながらに、この3つのエネルギーをもっていますが、そのバランスはさまざまです。そのバランスの違いが体質や性格、見た目の個性になります。
自身が生まれながらにもつドーシャはアーユルヴェーダの専門医による脈診のほか、ドーシャ診断テストで知ることができます。(※ご自分のドーシャを知るには「ドーシャ診断」ページをご覧ください(クリック))
各々の人がもつドーシャ・バランスは、日々の暮らしの中で絶えず変化しているものです。
しかし、自分のドーシャを正しく知って、心とからだを整えていくことこそが、本当の健康や幸せへの第一歩になるのです。
アーユルヴェーダの体質チェック ドーシャ診断
自然界の五大元素「空」「風」「火」「水」「地」が、アーユルヴェーダでは生命の3つの原理「活動」「代謝」「保護」に分類されています。その生命の3つの原理(ドーシャ)はサンスクリット語で「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」として知られています。
ヴァータは「風」ピッタは「火」カパは「地」、この3つのドーシャの力が全ての自然の摂理を制御し、私たちの心身を整えています。
私たちは自然界を独自な形で表現している存在として、生まれつき3つのドーシャ【ヴァータ(風)ピッタ(火)カパ(地)】のうち一つ以上の傾向を持っています。よって私たち一人ひとり同じ刺激に対して異なる反応をするのです。
自分のドーシャを知る方法として、下記の各種性質や傾向の中からご自身に当てはまる部分が多い一つか二つのドーシャを特定することができるでしょう。
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●ヴァータは身体の中で「思考」「会話」「消化」「排出」「循環」を制御しています。 ●ヴァータの力は「風」のように乾き、軽く、微細で、不規則で、速く、動きがあり、変わりやすいという性質を持っています。 |
●ピッタの「火」の原理は、身体の中で経験を代謝し、その中から滋養のあるものを吸収し、そうでないものを除去します。 ●ピッタは主に「消化」「解毒」「知的な識別」「視力」「色素」を制御しています。 ●ピッタの性質は「火」のように熱く、明るく、激しく、鋭敏で、ピリッとした、鋭く、酸性です。 |
●カパが優勢な人は一般的に丈夫で安定しています。 ●カパの「地」の性質は、重く、冷たく、固く、安定して、濡れていて、滑らかで、遅く、これらの要素が「地」の元素の中で顕現されています。 ●カパは消化管を保護し、心臓・肺・脳・味覚を保護し、関節を滑らかにします。 |
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マインド | 創造的、想像的、素早い、活発、気まぐれ、面白い |
鋭い、知性的、直接的、正確、分別がある |
細部にこだわり念入り、安定している、首尾一貫している |
ボディ | 痩せ気味、華奢、冷え気味 |
中肉中背、筋肉質、温かい |
がっしりした体形、骨太、体力・持久力がある、太りやすい |
肌 | 乾燥肌、冷たい |
敏感肌、赤ら顔、ニキビ傾向 |
オイリー肌、滑らか、ほてり傾向 |
髪 | 乾燥している |
若白髪、薄くなる傾向 |
髪の毛が太い、オイリー |
食欲 | デリケート、不規則 |
食欲旺盛、いつでも何でも食べる |
食べるのが好きだが消化が遅い |
行動 | 変化を好む、自発的、衝動的 |
非常に正確、きちんと準備されている |
規則正しい、プロセス重視、変化を |
気質 | 新しい経験を好む、興奮し易い、友好的、エネルギッシュ、予想不可能 |
情熱的、一生懸命、努力家、勇気がある、精力的、良いリーダー |
思慮深い、忍耐強い、寛容的、愛らしい、愛情深い、満たされている、動きが遅い、怒るのに時間がかかる |
話し方 | おしゃべり好き |
要点を伝えるため、或いは説得するように話す |
完結で深遠 |
買い物傾向 | とにかくたくさん買い物をする傾向 |
セルフイメージを上げるような贅沢品にお金をつかう傾向 |
節約傾向 |
ストレス反応 | 「自分の何が悪かったか」 自責の傾向 |
「誰が何を間違えたか」 他人を責める傾向 |
「出来れば関わりたくない」 衝突を避ける、引きこもる |
不健康なライフスタイルがドーシャのバランスを崩す
●心身の原理であるヴァータ、ピッタ、カパは、バランスのとれた状態と、バランスを崩した場合の特徴があります。
●これらの原理が心身の生理機能の中を適正な比率で循環していれば、私たちは健康で幸せに感じ、すべての身体の機能はお互いに調和がとれています。
●誤った食事やライフスタイルの選択により、これらの原理が妨害され心身に苦痛をもたらしてしまいます。
バランスを崩すと… | VATA |
PITTA |
KAPHA |
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マインド | 落ち着かない、心配、心がかき乱される、不安定 |
挫折感、プレッシャーを感じる、イライラする、極端 |
遅い、鈍い、困窮 |
ボディ | 肌、髪、爪、大腸が乾燥する |
熱と酸性が過剰になる、炎症 |
充血、うっ血、だるい、肥満、アレルギー、鼻腔うっ血 |
肌 | 乾燥して不快 |
赤み、かゆみ、吹き出物 |
オイリー肌、体液貯留 |
食欲/消化 | 不規則、消化力が虚弱、便秘、お腹にガスが溜まる |
胃酸過多、胸やけ、早食い |
消化が遅く、重い |
行動 | 常に変化する、落ち着かない、不眠 |
詰め込み過ぎる、働き過ぎる |
何もできなくなる、変化に抵抗する |
気質 | 不安、孤独、怖れ、神経質、落ち着きが無い |
怒り、我慢できない、過剰に批判的 |
執着する、落ち込む、手放せない、変化しようとしない |
話し方 | 早口で止まらない |
論争的 |
無反応、引っ込みがち |

チョプラセンターが提供しているドーシャ別(アーユルヴェーダ体質別)の製品は、それぞれのバランスを保つこと・崩れたバランスを取り戻すことを目的として、インドのハーブやアロマが五千年のアーユルヴェーダの叡智に基づいてブレンドされています。
チョプラセンターの「ドーシャ診断」日本語版が準備できるまで
自己診断テストを行いたい方は「アーユルヴェーダライフ」のサイトの
体質チェックをご利用下さい。